清想空

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open05.04.12
胸の奥底に涌き出づる苦みは誰のために。 後編
もう一度あの夜のようにぐちゃぐちゃになれば全てがうまくいく。何もかもが元に戻る。
ぐらつく自分も、変なことを言う行久もリセットされて始まりのときに戻れる。
行久のことを終わらせた自分に戻る。
そうすればもう一度、前を向ける自分になれる。
自分の望んだ状態のときに戻れるのだと思い込んだ秀一が連れ込まれたのは、見覚えのあるホテルの一室だった。
あの時と同じように何もかもを破壊するような、何より今の秀一を壊してくれる嵐を望んで、秀一は同じくらいの背丈のその人に縋った。刹那的な破壊願望を満たしてくれる、美しい人に。
けれど二科は無情にもそれを引きはがす。
「何があったのかは知らないけれど……、違うだろう? 秀一君」
そっと覗き込まれる。
その瞳は優しいのに、なぜか甘える秀一を許してくれない。
何が違うというのだろう。何も違わないのに。
秀一が二科に抱かれたがっていることも、何もなかったことにしたい、何もなかった頃の自分にもう一度だけ戻りたいと思っていることも。
二科は正確に理解しているはずだ。なのになぜ。なんで今、秀一を拒むのか。
拒絶されると思わなかった秀一は声を荒げた。
「違わない! 俺は、もう一度っ……もう一度……っ、お願いだから……」
「そうじゃない」
リセットしてほしい、もう一度自分を壊して欲しいとなお縋ろうとする秀一に、二科はきっぱりと言った。
「どうしてっ。どうして……。俺はただ、もう一度、あの時みたいに、行久を忘れた自分に戻りたいだけなのに」
なぜそれを許してくれないのか。初めに忘れさせてくれたのは他でもない二科なのに。抱かれればまた行久を忘れられるのに。
一度はそんな魔法をかけてくれたのに、二度目はできないなんて、酷い。今の自分には必要な魔法なのに。どうして、今更拒むのか。
秀一は何がいけないのか、と落ち着きのない仕草で訴えた。
お願いだから、もう一度だけあの魔法をかけて。自分にできることはなんでもするから、だから、もう一度だけ。
対照的に二科は落ち着いた声で、何かを切るような口調で秀一を退ける。
「それが違う」
「何が……っ」
「本当は忘れてなんかいなかったんだろう、彼のことを。自分でももう気付いているはずだ」
「そんなことない!」
「嘘だ」
咄嗟に返したのに、二科は迷う素振りもなく言い切った。
どんどんと眼前の綺麗な人に追い詰められている気がした。
「本当に彼のことを忘れていたのなら、全てを終わらせられていたのなら、今頃こんな風に揺らぐはずがない」
「……っ」
秀一はびくりと体を揺らした。
二科の言葉はナイフだった。さっきからずっとじくじくと痛んでいる古傷に刃を突き立てられている気がする。そこから新たな血が流れて、ふさがっていたはずの傷がもう一度開いて、生々しい血肉を眼前にさらしている。
「いい加減、目を覚ますんだ、秀一君」
そこから目をそらしたいのに、二科はそれを許してくれない。秀一がそれを直視するまで。
「別に誰も、君を責めたりしない。ただ、これ以上逃げても、君が楽になる日はきっと来ないよ」
酷い言葉だった。
十年前に二科は秀一に全てを終わらせるための魔法をくれたのに、その本人が、かけた魔法の効力を無にさせるなんて。
秀一は楽になりたくて二科に会いに来たというのに、その望みを断ち切るようなことを言わないでほしかった。
「……なんで、そんなこと言うの?」
「知ってるから」
何を?
視線だけで訴えると二科は、少し悲しそうに微笑んだ。
「自分の本当の気持ちから目をそらして逃げ続けることの愚かさと辛さを」
その顔を見て、思い出す。初めてのときの二科の言葉の数々を。
『馬鹿だね。報われないとわかっているのにただ一人を思い続けるなんて。自ら進んで底無し沼に入るようなものだよ。とても馬鹿で愚かだ。……でも僕はそういう愚かさは嫌いじゃない』
『痛々しいね』
『本当に馬鹿だよ。想い続けるほど心は弱って、最後には命までも吸い取られていく』
『辛いんだろう?』
『僕を気休めにして、ほんの少しの休息を手に入れればいい』
秀一のような思いが愚かだと知っているのに、それを楽にするほんの少しの気休めをくれた彼。
あのとき、二科は秀一の心までも食い荒らすように侵入してきた。まるで秀一の心を知っているかのようで。聞いてみたかったけれど、聞けなかった問い。
「二科さんは……知ってるの?」
「知ってるよ。愚かで、逃げ続けている、馬鹿な人間をよく知っている」
それは二科さん?
心の中でだけ訊いた。きっと、二科は答えてくれないだろうと思ったから。
「結局、自分の気持ちを見ない振りをして、自分をだましても、自分が辛くなるだけだ。報われないとわかっていても想い続ける方が余程いい」
僕は逃げ続けるような愚かさは嫌いだ、と二科は最後に付け加えた。
その言葉で、秀一に突き立てられたナイフがずぶりと傷口をさらに抉った。あまりの痛みに目に涙が浮かぶ。秀一は頭を振る。それを見た二科は追い立てるように、秀一の頬を打った。
痛みはまるでフィクションのように、現実のものとは思えなかった。けれどそれはじわじわと痛みを増して、秀一を現実に引き戻そうとする。
そして二科は容赦がなかった。言葉で駄目押しのように秀一を打った。
「本当に終わらせられていたのなら、僕だって何も言わなかったよ。でもね、君はそうじゃないだろう。君は逃げたってどうにもならないんだ。いい加減、目を覚ましなさい」
「……っ」
はらりと、それまで決して零れ落ちることのなかった涙が一筋頬に流れ出した。一度流れ落ちると、次から次へと溢れ出て、自分の意思では止めることができない。なんで急に涙が出てきたのかも、秀一にはよくわからなかった。
「誰も、責めたりしない。君はよくがんばった。だけど、少し、がんばる方向が違ったのかもしれないね」
「うっ……」
二科は柔らかい手つきで、ようやく本音をさらけ出し始めた秀一を抱きしめた。
優しい言葉と抱擁。思いがけず与えられたそれに、秀一はついに堪えることができなくなった。
「全部、話してごらん。僕が聞いていてあげるから」
「二科さん、にし……な、さん……」
秀一は二科にしがみついた。
「泣いて、いいんだよ。思い切り、泣けばいいんだよ」
耳に吹き込まれる言葉に、秀一の張り詰めていたものが砕け散った。
「うわぁぁぁぁっっ」
秀一は随分と久しぶりに大声をあげて泣いた。
ずっと体に鬱積していたものを全て吐き出すように、空っぽになるまで、二科の腕の中で泣き続けた。
 
 
 
「もう、大丈夫だね?」
背中を優しく撫でてくれた二科に秀一は頷いた。
その目は一晩中泣き通したように腫れていて、秀一のそれなりに整った顔立ちには不似合いだった。
けれど、顔に浮かぶ表情からは追い詰められたような焦燥は消えていた。
昨晩散々泣いて、行久との間にあったことを二科に話した秀一は、その後疲れて二科に抱かれたまま眠ってしまった。散々迷惑をかけたのに、二科は最後まで文句も言わずに付き合ってくれた。
その二科は、吐き出すだけ吐き出して多少はすっきりした顔になった秀一を見て、安心したような微笑を見せた。
「後は自分の好きなようにすればいい」
「はい……」
これから自分がしなければいけないことを考えれば、不安で、決して明るい気持ちにはなれなかったけれど、それでも秀一は心が軽くなった。
もう、無理に自分を取り繕わなくていいのだ、もう堅い殻の中に自分を閉じ込めなくてもいいのだと思うと、それだけで気分も楽だった。
「二科さん、すみませんでした……。その……」
「いいんだよ。これで秀一君がいいようになれば」
にこりと笑顔を見せる二科に、今まで口にできなかったことを秀一はつい口に出してしまった。
「……二科さんは何から逃げてるの?」
二科は一瞬口を閉ざしたけれど、すぐに簡潔な答えを寄越した。
「自分から」
そうして再び笑顔になると、
「僕は秀一君が、幸せになってくれれば、それでいいよ」
そう言って、最後にもう一つ。
「君は僕とは別の道を歩き出した、僕そのものだったよ」
笑いながら秀一を送り出す二科に、秀一の心は押しつぶされそうに痛んだ。
その微笑に潜む翳りに、誰かの存在を強く願わずにはいられない。
誰か、彼を、解放してあげて。
この、報われない想いと自身から逃げ続けなければいけない、病みそうで病むことのできない無間地獄のような苦しみから、彼を救い上げてほしい。
秀一は、儚げな彼を置いていく自分に強烈な後ろめたさを感じた。
 
 
 
その日、秀一は朝早く、まだ誰もいない家にひっそりと帰った。
後から帰ってきた両親が腫れた目を見て寝不足だという嘘を信じてくれたことに胸を撫で下ろしつつ、月曜からの出社に向けての準備にかかった。
それから一ヶ月、久しぶりに家族が全員揃った祝いや、村野が中心に開いてくれた秀一の帰還会、仕事の引継、歓送迎会、それから新しくかかる仕事の確認、そんなことで慌ただしく日々を送った秀一には、余計なことを考える暇はなかった。
仕事の内容自体は以前と変わらないが、相手が変わればそれに伴って条件や状況が変わる。それらを一つ一つ確認して頭に叩き込むように書類をまとめるには相当の時間と体力を要した。
だから、秀一には仕事以外のことに割く時間も力もなかった。それこそ会社と家との往復で終わる毎日で、帰って風呂に入ったら布団に倒れ込むような日が続いていた。
それも死ぬ気で踏ん張ったおかげで四月の半ば頃には一応の落ち着きを見せ、その頃には早ければ定時で上がれるようになった。
そんなある日。
「お疲れさん、滝崎」
「佐和さん」
エレベーターが来るのを待っていた秀一に声をかけたのは、大阪への異動前にも世話になった佐和だった。
秀一の勤める会社では人の入れ代わりが比較的早く、異動前にいた部署に戻ってきたものの既に秀一の顔見知りはいなかった。その唯一の例外が以前秀一が所属していたチームのリーダーをしていた佐和だった。彼は課全体を統率する立場になって残っていた。
「お疲れ様です」
頭を下げると、佐和は嬉しそうに口元を緩めた。
「ようやく少しは早く帰れるようになったな」
「はは、本当に。ここ一ヶ月くらいはちょっと酷かったので、ようやく人心地つけます」
「まったくだな」
そのまま佐和と話しながらエレベーターで降りてビルのエントランスホールを抜ける。
「ところで調子は大丈夫か?」
「なんとか。風邪と熱にだけは気をつけてます」
「うん、しっかり寝て体力付けとけよ。じゃないと大事な約束とかダメにするぞ」
「大丈夫です。そんなに大事な約束をする相手がいませんから」
暗に彼女がいるんだろうと仄めかされて、秀一は、この人は……と苦笑した。佐和は昔からこういう人だった。
「なんだ、まだそんなこと言ってるのか」
「プライベートについては放っておいてください」
「とか言って……、と、お客さんみたいだぞ」
「え」
顎をしゃくられて向けた視線の先に予想外の人物がいて、秀一は思わず目を瞠った。
「行久……」
「友達か。じゃあ俺は先に帰るな」
「あ、はい、お疲れ様です」
「おう、お疲れさん。週末はゆっくり休めよ」
そのままひらひらと手を振って佐和は去っていき、その場に立ち止まってしまった行久と秀一を人々が流線型に避けていく。
今更ながら一ヶ月前の自分の醜態が思い出されて、秀一は恥ずかしくて気まずい。それに、あの日に認めてしまった自分の気持ちを整理できていなかった。まだ行久に会うには時間が足りなかった。
何をどう切り出そうかと迷っているうちに行久が口を開いた。
「ちょっといいか」
「……おう」
結局秀一はそんなことしか言えなかった。
移動して入った小洒落たレストランの料理はとても美味しかったが、二人の間には何とも言えない空気が流れていて、お互いに事務的なことしか口にしなかった。
夕食をとりながらも大した会話もない不思議な食卓だった。
けれど、食後のコーヒーを飲みながら行久が核心に触れてきた。
「少し話がしたい。場所を変えないか」
「……ああ」
ゆっくり話の出来る場所として連れていかれたのは行久の部屋だった。行久も三十を前に独立したらしい。
案外綺麗に片付いている一人住まいの部屋で、すすめられるまま秀一は椅子に、行久はベッドに腰掛けた。
そうして向き合うと、我知らず胸が鳴る。
考えてみると、こうして落ち着いて行久の顔を眺めるのは久しぶりだった。
そして、それを見て素直に格好いいと思う自分も。
改めて感じる自分の鼓動と気持ちに、結局、二科の言っていたことが始めから正解だったのだと実感する。
忘れる、諦める、と言いながら、そういう自分の仮面を付けていただけで、心の奥底で行久を思う気持ちは息づいたままだったのだ。
そのことにもっと早く気付いていれば、あんなに苦しい思いをしなくて済んだ。泥水を吸って重くなる綿のように、自らが生み出す苦い想いで身動きが出来なくなるようなことにもならなかった。
それを思えば、これまでのものとは違う苦みが胸に涌き出た。
そんなことを考えて自嘲気味な視線を落としていた秀一を現実に引き戻したのは、行久の低い声だった。
「……この間は悪かった」
ぽそりと行久が呟くように言った。
俯く視線に、けれど秀一は慌てて頭を振った。
「いや、俺の方が。なんかヒステリックになって……。びっくりしただろ?」
「……まあ。あんな風になる秀一を見るのは初めてで驚いたのは事実だな」
「だろ? 俺も驚いた。あんな風に大声出せることを初めて知った」
「そうか」
ふっと行久が笑う。そんな何でもない表情にすらどきりとする。
どれだけ行久に飢えてるんだか。
それだけ長い間、行久とのやり取りがなかったのだと実感する。
「でも、……この間は悪かった。俺も、気持ちを押し付けた。それでも、……俺は……秀一が好きだ。そういう気持ちで見てる」
そうして向けられる視線があまりにも真摯な色を湛えていて、秀一は見ていられなくてわずかに目をそらす。
面と向かって言われると恥ずかしくてしようがなかった。まだ何も整理できてないのに、身体が先に反応してじわじわと頬が熱くなる。
じっと見つめてくる行久にもその変化はわかったのだろう。耳の辺りに視線をやって首を傾げた。
「秀一?」
どうしたのだと問いかける言葉に秀一は腕で顔を隠した。自分でも幼い仕種だと思ったが、あまりの恥ずかしさに自分の顔を見せたくない。
「見るな」
「どうしたんだ」
「いいから、見るなよ」
もういっそ必死なくらいの声で訴えるのに、行久は近付いてきて無情にも腕を剥がしてしまう。
「あ……」
秀一の顔を見た行久が目を瞠るのがわかった。
「お前」
自分でもわかる。顔は真っ赤になっているに違いない。
秀一は小さく舌打ちした。
「だから見るなって、言っただろう」
行久に掴まれた腕を振り払って、わざと横を向いた。今更そんなことをしても意味がないと分かっていても、秀一はどうしても正面を見ることは出来なかった。
「どうしたんだ、秀一」
「どうしたって、ああ、もうっ。いつからだよっ」
「ん?」
「お前、いつからだったんだよ、その……」
「ああ、お前を好きだってやつか。そうだな……、お前が大阪に行くより……大分前から、だな」
そんな頃から行久は自身の気持ちに気付いていたというのか。
だから大阪に行って連絡を絶った秀一に腹を立てたのかと、自惚れていると言われても仕方がない考えに秀一の体が震えた。
「それで、そんな顔になってる理由は?」
「見……ればわかるだろっ」
「わからない。きちんと言葉で聞きたい」
答えなんて、赤く染まった顔を見れば一目瞭然のはずだ。
嫌いだったら、行久を受け入れられないのだったら、そうなるはずもない。
それをわかっていて、それでも平然と聞いてくる行久は少しばかりでなく意地が悪い。
「くそっ。……俺もだよっ。俺も……お前のこと好きだよっ」
やけくそのように口から吐き出すと、視界の端で行久が満足そうに笑った。
くそ。そんな顔するなよ。むかつく。
思わずそう思って、愛の告白も何もあったものじゃない状況にしてしまった自分を少し反省するけれど。
だからといって、もう何年も抱えていた気持ちを、相手に同じだけの気持ちをもらった上で告げるのは予想もしなかった展開なだけに、頭の中の収拾がついていない。
「なら、抱きしめてもいいな?」
「はっ?」
いきなりのことに驚き、ついていけないのに構わず、行久は椅子に座ったままの秀一を力強く抱きしめた。
「ずっとこうしてみたかったんだぞ」
「……」
それはこっちの台詞だと思いつつ、温かい胸に顔を擦り寄せる。
この温もりを手に入れられる日が来るとは思っていなかった。永遠に届かないものだと思っていただけに、嬉しかった。
その気持ちを表すようにその背に手を回すと、またぎゅっと力を込められて、額に一つキスを落とされる。
行久からの初めてのキスは甘くて甘くて、自分がとろけてしまいそうだと思った。
秀一はずっとその余韻に浸って甘えていたいと思って体を委ねていたけれど、行久は無情にもすぐに体を離した。
「ところで秀一」
顔を上げさせて、行久は少し真剣味を帯びた声で問いかけてくる。
「ニシナって誰」
「え……」
「お前とどういう関係」
秀一はぎくりとする。
行久の目は笑っていないし、さっきまでの甘い雰囲気もいつの間にか消えてしまっている。
その様子に危険な感じがした。
「お前の部屋に泊まったとき、よく寝言で名前を呼んでた」
それは……まずいんじゃないか。
一体自分がどんな寝言を言っていたのか、もちろん秀一にはわからない。何か変なことを言ってなかっただろうかと、ひやりとしても後の祭りで。
「俺に言えないような関係か」
「え、……いや……そういうわけじゃ……」
さすがに二科に抱かれたことがあるとは言えず、曖昧な返事をするに留めていると行久はそれを肯定と受け取ったようだった。
「そうだったんだな」
「ちょっちょっと、待てよ、待てったら!」
手際よくネクタイとシャツの胸元のボタン外して秀一の素肌に触れてくる。止めさせようとしても言うことを聞かずに、性急に手をシャツの下に滑り込ませてくる。
痛いくらいの愛撫にそれでも体は反応し、すぐに行久のこと以外考えられなくなった。
そうして秀一は覚めることのない、例えようもなく甘い幸福と愛情に満ちた夢の中にゆっくりと落ちていった。

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